毒と薬は紙一重

今日も文系の人にはわかりにくい内容かも・・・・・

よく　・・・はカラダにいい　とか
・・・は毒だ　　とかいうけど
そんなに単純に言い切れるものじゃない

空気や水でも血管に注射すれば死ぬこともあるし
蛇毒のように食べても死なない場合もある

要するに
１．どのような化学種が
２．どのような場所に
３．どのような濃度で
存在するかで議論しなければならない

１．については専門的になるのでひとまずおくとして
２．についてわかりやすい例を示そう
大腸には大腸菌という微生物がいることはご存じだろう
このような腸内細菌は大切な役割を果たしている
しかし他の器官（たとえば膀胱など）に入り込めば炎症を起こすこともある
胃の中には塩酸という強い酸があって殺菌や消化をしているが
これが別の場所にあったらどういうことになるだろうか

あるべきものがあるべき場所にあれば問題ないが
あるべきでない場所にあると問題がおきるのだ
（このことは人間社会におきかえてもいいだろう）

３．については難しい問題もあるが
どんなものでも　適量　というものがあり
少なすぎても多すぎても困ったことになる　ということ
とりすぎればどんなものでも害になる

つまりはほとんどのものが使い方しだいで
毒にもなるし薬にもなる　ってことなんだな