福島原発の爆発
きのう福島原発の爆発の映像が何度もTV画面で流れていました。
誰が見ても尋常ならざる事故が起こったことは間違いないし
現実に住民を避難させる事態になったにもかかわらず
推進派の連中は相変わらず安全だと叫び続けています。
よく推進派は レントゲン検査の1/4にすぎない とか
環境から受ける量と大差ない とかいいますね。
数字としてそれは正しいのかもしれないけど
生物への影響というのは線量だけでは議論できない部分があるわけです。
たとえば原爆や原発事故でよく生成するヨウ素131は甲状腺に取り込まれますし
ストロンチウム90は骨に取り込まれます。
セシウム137も体内のあらゆる部分に取り込まれやすい。
だからどのような核種が検出されたかを報道する必要があります、
とにかく正確な情報をもとに正しい知識で対応する必要なんですが
情報が錯綜しているうえにおかしなデマまで混じってるから
不安ばかりが伝わってかえって混乱してしまいそうです。
冷静に・・・ とか呼びかける前に 正しい情報と知識を与えないと
ネット上でもおかしなものをいっぱい見かけます。
β+壊変 |
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β+壊変 |
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β+壊変、 β-壊変 |
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軌道電子捕獲、 β+壊変 |
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たとえばヨウ素131は半減期が8日ですから、
強い放射線を出す反面、寿命は短い。
逆にヨウ素129は半減期が1570万年ですから
1つの原子が出す放射線は弱いものの
環境を汚染した場合半永久的に放射線を出し続けます。
使用済みの核燃料にはさまざまな放射性核種が含まれていて
その量は一瞬で反応してしまう原爆などより
はるかに多いのです。
広島や長崎が復興して大都市になっているのに
チェルノブイリがいまだに人の住めない土地に
なっているのはそのためです。
現在日本には数え切れないほど原発があり
地震や津波はこれからも起こるでしょうし
それ以外の原因による事故も起こるでしょう。
人口密度の高い日本には
原発は絶対に作ってはならないものなのです。