23時からは緩話時間 

ハロヲタのための24のガヴォット第23番嬰ト短調

ノーベル化学賞

yurina00232008-10-11


物理学賞に続いてこんどは下村脩が化学賞を受賞しました。
学賞を受賞しました。

益川敏英小林誠下村脩 なんとこの3人はみんな

名大理学部のOB

(もちろん3人ともかなりの大先輩になるわけですが)


地元出身者の多い名大の中で理学部は比較的全国から集まってきてました。
特にあのころは研究内容で大学を選ぶ人が多かったはずです。

・・先生のもとで・・を研究したいから という動機
それが本来あるべき姿なのに
いつのまにか 偏差値が・・だから・・に行く という時代になってしまったような・・・・

下村さんのいた平田研では天然物の構造決定とかやっていて
海に行って膨大な海洋生物を採取していましたね

で  オワンクラゲ (Aequorea victoria) という海洋生物から
緑色蛍光物質を発見したのが受賞の理由だとか
(やはり相当昔のことでしょうね)

物理学賞の 対称性の破れ とかよりはるかにわかりやすいはずだし
想像を超えた素粒子の世界でなくて見える世界に近い分子レベルの話なのに
あまり紹介されていないのは物理学と化学のイメージの差なんだろうか



現在もはや分子は 見る ことのできる存在になっているといってもいい
少なくともクォークよりはずっと現実的で身近な存在である
構造式や分子模型でイメージをつかむこともできる

それでも直接目で見る のは無理である


放射性同位体で原子に印をつける方法は少なくと半世紀以上前からあった
よく教科書に載っている ハーシーとチェイスの実験 とか カルビン回路 とか・・・

しかし分子自体が光る となると
(蛍光のメカニズムについては苦手な分野になるのでパス)

GFP というのは Green Fluorescent Protein の略で
直訳すると 緑色蛍光タンパク質 となる
つまり 緑色の蛍光を放つタンパク質 ということ(そのまんまやがな)
後に1990年代になって発色団の分子構造が確認されたらしい


たぶん発見当時はそれほど大きな話題にはならなかっただろうけど
最近になって神経生理学などの研究に使われるようになって
評価が高まったのだろうと思う


ライブでは緑色のサイリウムでお祝いしましょう(w)